おのおのがた
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年末恒例の「忠臣蔵」。今日、14日が討ち入りの日です。現在の墨田区両国、本所警察の裏手にあるのが、本所松坂町吉良上野介の屋敷。とは言っても現在は跡地が公園になっているだけです。さすがに今日は訪れる団体さんが多く混んでおりました。

喧嘩両成敗の通例に習わず、城内松の廊下で刀を抜いた浅野内匠頭のみが切腹。お家はお取り潰しとなります。しかし、世論がそれを許さず、次第にあだ討ちを応援する空気に変化、幕府も暗黙の内にあだ討ちを認めることとなり、吉良に江戸市中から隅田川の外側にある屋敷に移転を命じます。そして討ち入り成功。四十七士は吉良の首を掲げながら高輪泉岳寺まで行って切腹します。

実際に起こった話ですが、今の忠臣蔵は歌舞伎の仮名手本忠臣蔵を基本にしていると言われています。江戸時代から続く人気のお話なので、大石内蔵助や堀部安兵衛など個人を描いたものもたくさんあります。どれも面白いですね。
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すぐ近くの両国橋のたもとにはこんな店もあります。イノシシ鍋のももんじやは鬼平犯科帳にも出てくるほど由緒ある店。もちろん入ったことはありません。
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昔は動物を食うのは汚らわしいこととされていました。しかし、動物蛋白は人間には必要ですから、イノシシは陸鯨と呼び、言い訳をしながら食べたのだそうです。ちなみにウサギは1羽2羽と勘定しますが、これは長い耳を指して、「これは羽である。つまりこの動物は鳥だ」という理屈をつけたものなんですと。お江戸の話は尽きません。
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by ori2yellow | 2006-12-15 00:00 | 時代劇


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