プロパガンダその2
中国の次はソ連です。
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文字盤に描かれているのは、ソビエト連邦最初で最後の大統領ゴルバチョフと、人類初の有人宇宙飛行士ガガーリンです。専用ケースに入ってます。当時、ソ連の工業製品は、車、バイク、カメラから戦闘機まで、西側の物をフルコピーしたそうです。時計もスイス製のフルコピーという話です。手巻きですが性能もさほど悪くありません。時計としての出来も上等で、肖像画が無ければ今でも普通に使えます。

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この三個は両側が情報公開「グラスノスチ」。真ん中は再編、改革「ペレストロイカ」の2大スローガンが書かれてます。機械としては上の二つから比べると格段に落ちます。ベルトも付いてません。毛沢東ウォッチよりは普通に近いですけど。
どちらかというと、下の三個の方が自国内向けで、上の、出来の良いほうが海外向けのような気がします。

なぜこんな物を持っているかというと、ソ連崩壊直前、1990年前後、晴海ふ頭にソ連の船がたくさん来まして、ソ連の船員と物々交換したり、買ってあげたりしたものです。彼らは中古バイクや日本円を欲しがりました。私、実は少しロシア語をかじったことがありまして、「コンニチハ」「イクラデスカ」くらい言えます。それで、船員が親近感を持ってくれたようです。それ以前は壁の向こうの謎の大国でしたから、彼らとのやりとりがとても新鮮で楽しかったのを覚えてます。
by ori2yellow | 2005-01-19 00:00 | 時計


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