たまには真面目にバイク関係の話なんぞを。
ここまではまあ、普通の人でも知ってる話。「知ったかオヤジ」の真骨頂はここからです。 ヘルメットはもちろん頭を守るもの。極端に言えば「横手のかまくら」の中に頭を入れていれば絶対安全なわけです。どこまで小さく、軽く出来るかが勝負です。ベルやシンプソンは安全性を第一に考えた結果、あの大きさ、重さになっていったのです。しかし、ヨーロッパ製に多い、小さい帽体は、その大きさだけで門前払いの場合があります。小さくなればなるだけ緩衝材として使われてる発泡スチロールやスポンジを薄くしなければならないのです。小さければ良いって物ではありません。 もうひとつ門前払いなのが素材です。レキザンやポリカーボネイトと呼ばれる、いわゆるプラスチック成型ヘルメットもだめです。FRPに代表される複合繊維素材が鉄則です。プラスチック素材は素材そのものの強度はあります。しかし、いざという時はその衝撃をヘルメットが吸収してくれて割れてくれなければいけないのです。もしヘルメットが鉄製だったら中身が割れてしまいます。相手は鉄砲玉ではないからです。 私や、「怪しい骨董屋」の先輩はヘルメットを作る側に居た人間です。事情を知る人間ほどアライを高く評価するのです。あの、軽さ、大きさ、そしてラチェット機能のシンプルさなどを高い次元でバランスさせているからです。アライのヘルメットはスネル規格を取ってないものでも、もし申請すればそのまま取れるグレードの物がほとんどだと言われてます。 スネル規格を取ろうと思ったらどうするかといいますと、ヘルメットメーカー自らスネル財団に申し込んで、予約を取って、アメリカにサンプルを送ってと、大変な手間とお金が掛かります。製品のほとんどでスネルを通すメーカーってすごいんです。 ちなみに、DOTはアメリカの国内規格。日本のSGマークみたいなもの。これらの規格は現代の普通に生産されたものであれば何でも通ると言っても過言ではありません。 バイクの楽しみ方も多様化してきて、おしゃれなものも多くなりました。かく言う私もここ数ヶ月は半キャップ、ノーグローブに半そで姿でベスパに乗ってます。単にこらえ性が無くなっただけですが。半キャップはノーヘルと同じです。 良い子のみなさんは正しい選択をしてくださいね。スネルはあくまでもレースを前提に考えられた規格ですが、自分がノーヘルであるのかどうかという自覚は重要です。
by ori2yellow
| 2005-08-23 00:00
| バイク
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