今年もこのシーズンがやってまいりました。第2回グラニー賞の発表です。去年同様、私が今年初めて聴いて気に入った人たちの音楽を称えたいと思います。
まず、ワールドミュージック部門。今年、日本人アーティストは残念ながら目立つ人が少なかったです。ノミネートされたのは、中幸介、上妻宏光、アンジェラ・アキ、張學友、楊坤、楊培安と中国語圏のミュージシャンが増えました。自分でも台北に行ったり、周りに中国ムードの人が多いので親近感を覚えたのも原因のひとつです。 まず、ワールドミュージック賞に選ばれたのはこの人、張學友。これは台北のホテルでMTVを見、一発で気に入ったシンガー。間違いなく世界レベルの実力とセンスはそのまま英語にすればアメリカでも売れそうなほど。焼肉屋さん、壱番亭の中国人留学生、小燕ちゃんに「この人知ってる?俺気に入ってるんだよ。」と聞いたところ、中国ではすでに「歌の神様」と言われてるほどなんですって。納得。 そして、グラニー賞グランプリの方はといいますと、Taylor Swift、Linkin Park、Colbie Caillat、Jordan Sparks、Amy Winehouse、そしてDaughtryの6組。つい最近まではDaughtryの圧勝かと思っておりましたが、さすがはアメリカはタレントぞろい。ここへ来てトップ争いに加わったのはColbie CaillatとAmy Winehouseの女性ボーカル2人。この2人はアメリカのオジサンたちは多分大好きだと思います。そのセンスの良さは新人とは思えない出来栄え。 多分、世間的にはDaughtryとAmy Winehouseの2人の評価の方が高いと思いますが、私が審査員長のグラニー賞ではColbie Caillatにグランプリを与えたいと思います。ゆったりとしたメロディの中に光るただならぬ実力に西海岸オヤジはノックアウト。 中国にもアメリカにもチープな音楽は多数存在します。しかし、ちゃんとした音楽を受け止める市場もまた存在しているという事実があります。ここが一番重要なポイントでして、吉田美和が世界に出て行けない理由を、日本人としてしっかり考えるべきだと思うのです。日本の市場を作っている我々の責任は重大です。
by ori2yellow
| 2007-12-23 00:00
| 音楽
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